3. caspase-8はアポトーシス誘導だけでなく免疫細胞におけるNF-κB活性化にも関与する
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デスレセプターの一つであるFasの欠損はリンパ球などのアポトーシスが抑制され自己免疫疾患の発症につながるが、Fasシグナルに必須のcaspase-8の欠損がそれとは逆の免疫不全症を発症するという従来からの謎を生み出す原因の一つが明らかにされた 文献1(Su, H. et al, 2005)では、T細胞抗原受容体からのシグナル伝達系においてNF-κBの活性化に関わる、CARMA1/Bcl-10/MALT1という分子群から構成されるシグナル伝達複合体にcaspasae-8が入り込み、その下流のIKKαβ複合体(これがIκBをリン酸化し、NF-κBが活性化される)の活性化にcaspase-8の活性化が必要であることを示している https://gyazo.com/f5a14d3b303bb24f6659601376e87d95
caspase-8がNF-κB活性化のどの部分に必須であるかはまだ解析を行う必要があり、またプロテアーゼ活性が必要ならばその基質は何かという大きな疑問も残されている